週末の話

書きたい事が沢山あるんだけども,まずは今日行った個展の話から。


高校の頃の美術の先生が個展をやっていらしたので、高校の頃の美術部の先輩達と行ってきました。
高校の頃の友達と会うと、当時の性格に戻るようです。
完全なる年下キャラになるため、全く何もせず,喋らず,先輩の陰に隠れてニコニコしているだけです。
もしかしたらこれが私の本来の姿かもしれません。


先生はお子さんが生まれた19年前、「このままお母さんになって奥さんになって、学校の美術の先生で一生が終わるんだろうか。」と思い,それから毎年作品を団体展に出していらしたそうです。
そんな話をして下さったのも,私たち教え子が「大人」の年齢になったからでしょう。
この話は一生忘れないだろうなあ。




昨日は東京文化会館でオペラを見て、一言で言えば「姫気分」だったなあ。
開場と同時にロビーではカルテットの生演奏も始まってさ。
友達の結婚式でしか着ないようなワンピース着てさ,天井が高くてピカピカの床が眩しいホールを歩いてさ,背筋も伸びる。
来月もまた行きたいな。


芝居も歌も,私は素人だけど良いか悪いかだけはなんだかわかる。
それは好きか嫌いか趣味の問題かもしれないけど,昨日は本当に筋金入りのエンターテイメントを見た感じ。
ストーリーの要点は、快楽と愛情についてかな。
衣装やパフォーマンスはド派手で一見「わかりやすい」けど、台詞を追うと使い古しの言葉がなかった。
150年も前に書かれた作品なのにどうして。
「『自己犠牲と欲望について』なんてよくある話」と思ってはならん。
ちなみに,演目はワーグナータンホイザーです。


10回近くカーテンコールがあって、ブラボーのかけ声も拍手も鳴り止まなかった。
心動かされたのは私だけじゃなくて,会場の一体感がまるでロックバンドのライブのようだったよ。